お酢にはダイエット効果がある?

お酢のダイエット効果に関して、有名なお酢のメーカーであるミツカンが臨床試験を行いました。その臨床試験の結果によると、お酢を継続的に摂取することで体重が減り、内臓脂肪も減少したそうです。

具体的にこの臨床試験について書いてみます。

まず試験に参加した人は男性が111名、女性が64名です。この男女175名がお酢を12週間摂取した時の体重と内臓脂肪の変化、その後お酢を飲むのをやめてからの4週間の体重と内臓脂肪の変化を測定しています。

試験の結果として、お酢を毎日15ml摂取した人は12週間で平均1.17㎏の体重が減少したそうです。また、同時に内臓脂肪の量も減少したそうです。

しかしお酢の摂取をやめると体重も元に戻り、内臓脂肪もまた増えてしまったようです。

お酢にはクエン酸が含まれ、クエン酸にはエネルギー代謝をよくする働きがあります。クエン酸がエネルギー代謝をよくする働きを説明するには、クエン酸サイクルという体のしくみを理解する必要があります。

クエン酸サイクルとは、体がエネルギーを生成する過程で行われるものです。少し複雑なしくみなのですが、体がエネルギーを生成するために次の工程を繰り返しています。

糖からアセチルCoAが作られる⇒オキサロ酢酸とアセチルCoAが結びついて【クエン酸】が作られる⇒クエン酸が分解されてエネルギー源であるATPやNADHなどが作られる⇒最終的にオキサロ酢酸が作られる⇒オキサロ酢酸は再びクエン酸の材料へ。

上記のクエン酸サイクルでは、クエン酸にたどり着くまでにアセチルCoAとオキサロ酢酸を必要としています。クエン酸を直接補うことでこの工程を省き、手っ取り早くエネルギー源であるATPやNADHなどが作られるのを助けるのが、お酢に含まれるクエン酸を摂取した効果なのです。

クエン酸を補うことで疲労回復に効果があると言われていますが、実はクエン酸には疲労を回復させる効果はありません。クエン酸を補うと疲労が回復するといわれる根拠は、クエン酸を補うことで疲労を招く物質である体内の乳酸を減少させる効果があるというものですが、最近の研究では乳酸は疲労物質ではないということがわかっています。

じゃあなぜクエン酸を飲むと疲労が回復したように感じられるのかというと、運動前にクエン酸を補うことであらかじめエネルギー代謝をよくしておいたことで、運動で疲れにくくなったからあまり疲労しなかった、というのが正しい解釈です。

お酢のダイエット効果を最大限に引き出すには、お酢を運動前に飲むことです。上記の解説の通りクエン酸を運動前にあらかじめ摂取しておくことで、運動時のエネルギー代謝をよくすることができます。

しかし運動後や運動をしない時にお酢を飲んでも、あまりダイエット効果は期待できません。