基礎代謝と運動と食事誘発性熱産生は3大消費カロリー

基礎代謝と運動と食事誘発性熱産生の3つの消費カロリーは、体におけるカロリー消費の3大要素です。1日総消費カロリーのうちの基礎代謝が占める割合は70%程度だと言われていますが、実際には基礎代謝が1日総消費カロリーの約60%を占め、食事誘発性熱産生が10%を占めています。

さらに興味深いのは、脳が消費するカロリーが基礎代謝による消費カロリーの実に18~20%を占めていることです。もし脳が消費するカロリーを基礎代謝から差し引くとすれば、1日総消費カロリーのうちの基礎代謝が占める割合は58%程度にまで低下します。

日常生活における活動を含めた運動による消費カロリーは、1日総消費カロリーのうちの約30%を占めています。

基礎代謝による消費カロリーは、食事内容の違いによって多少変わります。具体的には脂肪の多い食事内容であるほど、基礎代謝による消費カロリーは減ります。また、たんぱく質が多い食事内容であるほど、基礎代謝による消費カロリーは増えます。

ここで言う基礎代謝による消費カロリーとは、食事誘発性熱産生のことです。食事誘発性熱産生は1日総消費カロリーの約10%を占める基礎代謝の一部ですが、低脂肪高たんぱくの食事内容であるほどカロリー消費量が増えます。

食事誘発性熱産生とは、食事により引き起こされる代謝の増加のことです。食事を行うとその食物を消化するため、体の代謝量が増えます。よく食事をした後に体が温まったり汗をかいたりすると思いますが、これは食事誘発性熱産生によって代謝量が増えて熱エネルギーが発生したからです。

体はすぐにダイエットが必要になるほど省エネにできているとは言え、食べた物の全てのカロリーを吸収することはできないのです。食事誘発性熱産生による消費カロリーは、運動しなくても勝手に消費されるカロリーです。

食事誘発性熱産生による消費カロリーは、食べた物の栄養素の種類によって異なります。(三大栄養素のうちのどの栄養素でカロリーを摂取したかによって異なります。)

たんぱく質のみを摂取した場合は、たんぱく質による摂取カロリーの約30%が食事誘発性熱産生で自動的に消費されます。脂肪の場合はこの消費カロリーが約4%で、炭水化物の場合は約6%です。通常の食事における食事誘発性熱産生の平均値は約10%です。

鶏のささみなどたんぱく質を含む食品だけを摂取した場合、総摂取カロリーの約30%が食事誘発性熱産生によって消費されます。これは低炭水化物ダイエットで痩せるしくみそのものです。