中高年の基礎代謝は運動で上げることが可能

中高年者の低下した基礎代謝を上げるには運動が有効です。人は加齢に伴って基礎代謝量が徐々に減っていってしまいます。男性では15~17才、女性では12~14才にピークだった基礎代謝量は、50~69才の時点で200kcal/日以上低下してしまいます。(「基礎代謝による消費カロリーの内訳」の1日の基礎代謝量の目安を参照。)

このような加齢に伴う基礎代謝の低下は中年太りの原因の1つにもなっており、いかに基礎代謝量を上げるかが中年太りを改善する1つのテーマにもなっています。

しかし、このような加齢に伴う基礎代謝の低下は、運動で取り戻すことができるのがわかりました。

有酸素運動を行うことが、基礎代謝量を上げることに役立つようです。これはランナーの基礎代謝量を研究したものですが、中高年ランナーの基礎代謝量は運動をしない若年者の基礎代謝量に匹敵するようです。

Van Peltet al.の研究によれば、中高年ランナーの基礎代謝量は男女ともに、若年ランナー及び座りがちな生活をしている若年者の基礎代謝量とほとんど変わらなかったようです。さらに座りがちな生活をしている高齢者の基礎代謝量よりも明らかに数値が高かったようです。

このことは、有酸素運動を日常的な生活習慣として行う人は、加齢による基礎代謝量の低下を防いだり維持する効果があると推測されています。

しかし、14週間の一時的なトレーニングを行った場合は、トレーニング期間のみ一時的な基礎代謝量の増加があったものの、トレーニングをやめると有意な増加は認められなかったようです。基礎代謝量を上げる目的で運動を行うなら、日常的な生活習慣として行う必要がありそうです。

まずはウォーキングから基礎代謝の維持を始めてみてはいかがでしょうか。上記の研究結果は中高年ランナーのものであり、ランニングのような運動はできるわけがないと思われるかもしれません。

しかしウォーキングのような軽い運動が基礎代謝の維持に全く役立たないというわけではなく、日常的にウォーキングを取り入れることで体には健康に有益な効果がもたらされます。

また、ウォーキングをジョギングへのステップアップの手段として考えるのもよいでしょう。(「ジョギングが苦手な人がジョギング好きになる方法」参照。)

特に閉経後の女性はホルモンバランスの崩れなどから、お腹に脂肪が蓄積されやすくなります。その結果、生活習慣病を引き起こすリスクが増大します。生活習慣病に特に関係するのがお腹の内臓脂肪だからです。

基礎代謝を維持して太りにくい体になるため、さらに生活習慣病などの病気にかからないため、運動を日常生活の一部として取り入れることは重要です。